To be part of the wave, can’t stop|個別指導塾センタクセン
- kobetsusentakusen
- 1月19日
- 読了時間: 5分

当ブログでは、個別指導塾センタクセンの案内や教育の話題のほかに、塾長こと私の自己紹介もしていきます。
一般的な自己紹介のように名前や年齢などを明かすのが、私としては少々恥ずかしいのでここでは伏せさせてください。
その代わりに、私という人間を少しずつ知ってもらえるよう、好きな曲や本など「好きなもの」の話をしていこうと思います。
気ままに書く「好きなもの」の話、のんびり読んでもらえたら嬉しいです。
<はじめに>
今回は、本を一冊と曲を一曲、合わせて紹介させてください。
本は、五木寛之さんの『大河の一滴』、曲は、Red Hot Chili Peppers の「Can’t Stop」です。
どちらも、私が学生時代に出会い、それから今まで、ふとした瞬間に静かに背中を支えてくれるような存在です。
<『大河の一滴』|変わり続ける流れの中の「一滴」>
五木寛之さんの『大河の一滴』は、私にとって、とても不思議な読後感の残る本です。
強く背中を押すわけでもなく、「こう生きるべきだ」と明確な答えを強いるものでもありません。
しかし、読み終えたあと、確実に気持ちが少しだけ軽くなります。
作中には、こんな一文があります。
私たちの生は、大河の流れの一滴にすぎない。しかし、無数の他の一滴たちとともに大きな流れをなして、確実に海へとくだっていく。
〔出典:五木寛之『大河の一滴』(幻冬舎)〕
この一文を読むと、自分という存在の小ささを突きつけられるようでいて、それと同時に、どこか安心する気持ちにもなります。
一滴ではあるけれど、決してひとりでも無意味でもなく、無数の他の一滴たちとともに、確かに流れを形づくっています。
ここで描かれているのは、前向きさを声高に叫ぶような姿勢ではありません。
むしろ、「抗いすぎないこと」や「自分の小ささや弱さ、変化を受け入れること」に近いと思います。
余談ですが、坂口安吾の『堕落論』も、私の好きな作品のひとつです。
あちらは激流のような強い言葉で、人間の弱さや、偽りのない生き方を突きつけてきます。
ある種の爽快感すらあり、不安や自己嫌悪と向き合うための、「共に闘ってくれる同志」のような存在として、私のなかでは位置付けています。
『大河の一滴』は、ずっと穏やかで、静かな流れを感じさせます。
苦しみの中にある自分と同じ立場に立ち、そっと寄り添ってくれるような、そんな感触のある一冊です。
どちらも、形は違えど、弱さを抱えた人間を見捨てない本だと感じています。
社会や、時代の流れを「大河」として、その中の自分を「一滴」として捉える。
そう考えると、不思議と謙虚な気持ちになります。
<『Can’t Stop』|止まれない、という前向きさ>
Red Hot Chili Peppers の「Can’t Stop」は、タイトル通り、とてもエネルギーのある曲です。
イントロやギターソロなど、どこをとっても好きな部分ですが、私は特にサビの歌詞がお気に入りです。
The world I love, the tears I drop
(私が愛する世界、そして私が流した涙)
To be part of the wave, can't stop
(波の一部として、止まることはできない)
〔出典〕Red Hot Chili Peppers 「Can’t Stop」
世界に対して真剣に向き合い、好きでいるからこそ、うまくいかずに流す涙もある。それでも、止まることのない流れの中にいて、前に進み続けている。
そんな感覚がこの数行に詰まっていると私は解釈しました。
ここで歌われている「can’t stop」は、誰かに命令されて続ける、という感じではありません。
むしろ、「もう流れの中にいるから、止まることができない」「❛❛ 波に乗る ❜❜ というより、❛❛ 波の一部である ❜❜」と歌われています。
自分ひとりが主役というわけでもないけれど、確かにそのムーブメントを形作っている一部ではある。
だから、無理に気合を入れなくても、自然と前に進んでいく。
誰の指図でもなく、避けられない、明白に止まることができない、まさしく「can't stop」だと端的に表されています。
私はそこに、心地よい前向きさを感じています。
そしてこの感覚は、不思議と『大河の一滴』で描かれている世界の捉え方とも、どこか緩やかにつながっている気がします。
<共通した「世界の見方」>
『大河の一滴』は日本のエッセイで、「Can’t Stop」は海外のロックです。
文化や言葉、背景は異なりますが、どちらにも共通している感覚があるのが面白いなと思いました。
海や川、波や流れ、そして、その中にいる「自分」。
大きなものに飲み込まれる、というよりも、その一部として自然に存在している、という感覚です。
自分がすべてを動かしているわけではないけれど、何も関係していないわけでもない。
その距離感が、私の中ではとても自然なものに感じられます。
<おわりに>
塾で日々、生徒と向き合っていると、学びもまた、この「流れ」に近いものがあります。
たとえば、最初はなかなか手が止まっていた子が、問題の数をひたすら重ねるうちに、気づけばどんどん解けるようになっていくことがあります。
最初から「できる」ようになったわけではなくて、一問一問を解いているうちに、いつの間にか大きく進んでいた、という感じです。
すぐに結果が見えることもあれば、しばらく何も変わらないように見えることもあります。
でも、今日の一問や、今日の一時間が、何も残らないわけではありません。
目に見えなくても、確実にどこかに混ざっていきます。
それは、大河の一滴のようであり、波の一部のようでもあるのかな、と思います。
◆今回の記事で触れた作品
五木寛之『大河の一滴』(幻冬舎)
※興味のある方は、ぜひ書店や図書館で手に取ってみてください。
Red Hot Chili Peppers - Can't Stop [Official Music Video]
▶︎ 公式動画はこちら(YouTube公式チャンネル)
To be part of the wave, can’t stop|個別指導塾センタクセン
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